2019年08月13日 20:30
皆様こんばんは、まろ(仮)です。残暑お見舞い申し上げます。
今回より「手持ちの中で傑作だと思っているナイフ」をご紹介します。
初回は最も付き合いの長い80年代の製品、キーワードは「G」です。
↑ 「Gerber Folding SportmanⅡ(通称FS-Ⅱ)」
真鍮製のハンドルに組み合わされるブレードは鋼材440Cのトレーリングポイント
フラットグラインドの断面形状とも相俟って使い心地良好。
(少数乍らドロップポイント、或いは「V-Steel」という鋼材違いのモデルがあります)
現代のナイフと比べれば「重量級(200g程)」ですが、
折り畳みナイフは「ある程度掌に重さがあった方が使い易い」と思います。
↑ Old Gerberと云えば「開閉の途中で一度止まる」設計
安全性に寄与していますが、他社製品で見掛けるのは希(特許絡みか?)。
1987年に創業者一族から「FISKARS」に商標権が売却された後、
「採算性が低い」として多くのモデルが生産終了になりました。
結果として「オールドガーバー伝説」が誕生するので皮肉なものです。
もう一つ取り上げるのが
G・SAKAI 「New Folding Hunter(略称NFH)」です。
前述Gerber社の商標権売却以前に同名のナイフをOEM(鋼材は440C)で
生産していました(少数な為中古市場でも高価)が、
鋼材をATS-34(日立金属製、154CMと並び初めて硬度HRC60を超えたステンレス刃物鋼)
に変更し自社ブランドで発売したところ大ヒット。
Gerber社の「Silver Knight」シリーズをOEM供給した技術と、
「現代ナイフの父」R・W・Loveless 氏が絶賛した鋼材の組み合わせが
同社を「Seki-Japanの一角を担うブランド」に押し上げました。
サイズバリエーションは「S・M・L」の三種類(私のはL)、
ハンドル材もあれこれ(写真は紫檀=ローズウッド)選べます。
個人的にはホローグラインド(側面が凹型)は好まないんですが、
これだけは例外です(近年フラットグラインドに変更、マジ欲しいです)。
20年以上扱き使ったので随分減りましたがまだまだ現役
これからもお世話になるだろう傑作ナイフです。
お付き合い頂き有り難うございました、それではまた。
まろ(仮)でした。