2019年05月21日
「伝説のブレード」のキットナイフ? -Old Gerber(刃だけ)- 2(終)
皆様こんばんは、まろ(仮)です
縁あって我が家にやって来た「Old Gerber HS(通称ハイス)ブレード」。
組み立てる前に加工を何箇所か
1)タング(中茎)を延長してブレードの露出部を長くする(4mm程)
2)ハンドル下部前端をカット
3)2でカットした前面に合う様ヒルト(金具)を曲げる

曲げる前の金具、右側に薄っすら「(BY) GERBER」の刻印が残っています。
溶接で延長したタング、今回もYOSI君に手(と工房)を借りました、いつも有り難う。
刃(エッジ)は全くの未加工ですが、めっき部保護の為テープを巻きます。
ハンドル(タング溝延長&カット済み)を合わせてピン穴開け。
ここでYOSI君から提案、 「延長したタングの後端に隠しピン入れたら?」
即採用となりました。
二液式接着剤でハンドルを貼り合わせ(ピンも通しておきます)、
接着剤が硬化したらピンをかしめて出っ張りを削り取ります。
後は握り具合を確かめながらハンドル(キャンバスマイカルタ製)を削り、
小刃を研いで完成、用途はキャンプでの肉用包丁(狩猟はしないので)です。
サイズ比較にオピネル#12(野菜用)と並べてみました。
キャンプ用に限らずキッチンにも欲しくなります、「流石キッチンナイフから始まったメーカー」。
「シース(sheath=鞘)どうしようかな?」と考えつつ3年余、未だ紙(仮)鞘のまま(笑)。
今回はここまで、お付き合い頂き有り難うございました。
2019年05月21日
「伝説のブレード」のキットナイフ? ーOld Gerber(刃だけ)ー 1
皆様こんばんは、まろ(仮)です。
東海在住の刃物ヲタが若かった頃、毎年楽しみにしていたイベント「関市(岐阜県)刃物まつり」。
浮世の柵に足が遠のいていた2015年、凡そ10年振りに行きました。
「関アウトドアズナイフショー」や露店巡りもそこそこに向かったのは「G.SAKAI」。
昔、「気になるもの」があったのです。
「まぁ10年以上も経ちゃ売り切れてるだろうな」と思いつつ、工場前にあるテントへ。
毎年ここでは「ジャンクセール」が行われているのです。
群がる人を掻き分けセールのテーブルへ・・・、
「あった!マジかよ、ああっ女神様っっ!!・・・(狂喜乱舞)」
手に入れたのは「Gerber Shorty」のブレードとヒルト(金具)。
米国ガーバー社の商標権売却(1987年)以前の品、所謂「Old Gerber HS」です。
HSとは「ハイスピード(ツールスチール)」で、鉄工ドリルや旋盤のバイトに用いられ、
同社はこれに分厚い「無孔質クロムめっき」を施してナイフの材料としました。
故、大藪春彦氏や所ジョージさんが絶賛した「伝説」そのものです。
とはいってもめっき不良(傷)でジャンクセールに出てたんですけどね、
どうせ実用ナイフにするので細かい傷など気になりません。
確認したいことがあるので社員の方を探すと丁度社長さん発見。
私「すいません、これのタング延長したいんですが、普通に溶接して大丈夫ですか?」
社長「短時間で済ませば(過熱しないように)大丈夫だよ、折角だしハンドルも持って行きな」
「ブレード(ヒルト付き)だけ」の筈が「キットナイフ」となりました、有り難や。
かくして我が家にやってきた「Old Gerber(刃だけ)キットナイフ」、
G.SAKAIで組み立てた正規品は「ファスナーズインターナショナル」社が販売したと記憶。
次回で組み立てますが、へそ曲がりなので「素組み」は致しません。
文章ばかり長くなりました、何卒ご容赦を。
それではまたお付き合い下さいませ。