2019年11月12日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ②
皆様こんばんは、まろ(仮)です。
前回の続きです。
YOSI君の「中華包丁」を見て、気になった点を質問。
私) 「材料の厚さ何mm?」
Y) 「10mmだよ」
私) 「叩いて伸ばした(6mm迄)の?」
Y) 「叩いた叩いた(笑)」
私) 「材料まだある?」
Y) 「あと(同じもの)3~4本分なら」
私) 「ワシにも作って、ラフ図描くから」
Y) 「わかった、やってみよう、・・・面白い(変な)モン考えたねぇ(笑)、
でも 細部の仕上げは自分でやってよね」
私) 「当たり前だ、一番楽しいとこ人にさせられるかよ(笑)」
で、出来上がったのは
「長柄(両手持ち)鉈」、熱間鍛造整形 部分(刃側のみ)焼き入れ
刃長、柄長共に約300mm
幅は元(柄側)50mm、先70mm 厚さは元5mm、先7mmと末広がり(逆テーパー)
重量980g 、希望通りの怪しい(笑)鉈です
「中華包丁」と比較、細く長いですね

一番重視したのは断面形状、市販品より広い砥ぎ幅(小さい刃角)と
ロールド(凸面)エッジ、鋭利さと刃保ちの両立が目的です

先が厚い刃体
部分焼き入れ(刃側のみ熱処理)なので棟には槌目を入れてみたり

刃裏(スキ=凹面あり)の平面を出して(ついでに磨き)

刃表も磨きまくったりして、
18年間キャンプのお供として欠かせない道具となっています。
が、重量級刃物熱は更にエスカレートするのです・・・。
まだ続きますが本日はここまで。
お付き合い頂きありがとうございました。
2019年11月11日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ①
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
霜月に入ったとか言ってる間に立冬も過ぎました、本格的に焚き火のシーズンですね。
今回からは焚き火に欠かせない薪割り用刃物の話です。
と言ってもタイトル通り〈バトニング専用〉の刃物は出て来ません、お許しを。

発端は2001年にYOSI君が作った角鉈
鋼材S45C、鍛造、長さ・幅・厚さは 200×80×6mm(約)です。
S45Cとは炭素量0.45(±0.03)%の炭素鋼で、機械、構造材に多く用いられます、
熱処理硬度は低めですが「割れ・欠けし難い」という利点があります。
(ナイフには余り向きませんが、同等の鋼材で鉈を打つ鍛冶屋さんはあるようです)
―余談ですがSP社の鍛造ペグは「S55C」だそうです(SP社HPより)―

一般的な鉈より幅広の為仲間内での呼び名は「中華包丁」です(笑)。

刃先を拡大、幅が広い分重量があり、10~15cmの針葉樹なら苦労なく割れます。
尚、写真奥の薪は斧(後日公開)で割ったもので、鉈の出番はこれからです。
また、台になっているのは冗談半分で作ったスウェディッシュトーチ(SP印風)で、
薪割り台ではありません、念のため。
次回はこれに啓発されて私がデザインした物を紹介します。
それでは今回はここまで、
お付き合い頂きありがとうございました。
2019年09月23日
「キの字」その後
皆様こんばんは、まろ(仮)です。
お彼岸の三連休に予定していた遊び仲間とのキャンプですが、
土曜に仕事に駆り出されるメンバーも多く台風の接近もあり、
「これは無理か?」と思っていた土曜の朝、
「日月ニテ決行、雨撤収ハ覚悟ノ上集合セヨ」との
幹事からのメールに慌てて用意した私です。
皆より少々遅れて現地入りした当日昼、乾燥撤収など望むべくもないので、
荷物は酒と食べ物と灯火の車中泊モード。
しかし、「アレ」のフィールドテストをせねばなりません。

「キ」の字テーブル+(Plus)です。
天板(12mm厚合板)の負荷軽減の為、ランタンの搭載を見直しました。
ハンマーは1100g≒2.5Lb(ポンド・1Lbは凡そ450g)を選択。

折角のパイプ脚、オプション(13mm径ステンレス管)収納に使うことにして

13×1000mmのステンレス管に曲げた6mm鉄棒を挿入、
22mm径の主脚はオーバースペックなので「もう一仕事」させましょう。
当初計画のオプション「ランタンハンガー」です。
「軽量化より利便性」を選択しました(重くなる一方ww)。

ペトロマックスHK500にコピー品バタフライの傘、何故かしっくり決まりません

しかしコールマン639C700に被せてみたら・・・、

「何の冗談ですか?」と問いたくなるジャストフィット
「個体差なら奇跡」の「似非Big Hat」です(爆笑)
天板には「滑り止めマット」を敷いてみました(ワックス掛けたら滑るww)

日没後に点灯、降り出したので天板は撤去
どうやら使い物にはなりそうです
今朝は予報通りの雨の中、八時半に撤収作業を終え、帰宅しました。
今回もお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年07月11日
簡単テストレポート
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
昨日仕事が定時で終わったので「キの字テーブル」のテストをすべく
市内の某河原へ行きました。
「キ」の字と椅子、高さの比較に(メジャーを忘れた為)並べてみました
↑ 地面はこんな感じ、草の生えた砂礫地(河口まで数Km)です
↑ 地面に200mm程打ち込みました
↑ 取り敢えず天板をセット、使ったのは玄翁(570g) 此処まで5分程
↑ 5リットルの水を乗せてみましたが転倒の気配は無し
↑ アングルを変えて撮影、傾いているのは水平が出てない(適当に打ち込んだ)から
↑ 一度抜いて向きを変えました、今度は天板の水平は出てるかな?
↑ 椅子に座って撮影、もう少し(50~100mm)打ち込まないと使い難い(高い)かも?
30分程度の試験でしたが感じたのは
1)主柱は20mm径で充分(耐荷重量5Kg程度なら)
2)打ち込みには2ポンド(約900g)以上のハンマーがあると楽
3)回り止めはあった方が良い
といったところです、どう工夫しようかな?
お付き合い頂きありがとうございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年06月30日
怪しい物体? -「キ」の字のモノ試作 2 -
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
「モノは試し」と始めた「単脚(テキーラ)テーブル」作りですが、
YOSI君の溶接作業と平行して天板加工の準備もしておりました。
↑ 予めマーキングしていた位置にホルソーで穴開けし
↑ 「切り取り線」を引いて
↑ カットし、出来た切込みに
↑ 主脚と横棒が嵌ります
↑ 少し上からのアングル 横棒は溶接で狂う(曲がる)ので叩き直してあります。
↑ 先端には「V字の切り込み」を入れ
↑ 叩いて絞り込み
↑ 溶接して形を整えます
↑ 天板の嵌合部には穴を開け・・・
抜け止めを施しました、
これで、「ほぼ垂直に立てられるモノポールテーブル」が出来た筈なのですが・・・、、
フィールドテストの予定だった7月のキャンプは仕事で欠席となった為に、
評価できるのは9月のキャンプ以降となりました。 〇丁乙
―評価のポイントとしてはー
1) 垂直に近い姿勢維持の為にどれ程(何mm)打ち込む必要があるのか
2) 22mm径のパイプを土中に打ち込むのにどれ程の労力を要するか
3) 天板(12mm厚合板)がどれだけの重量に耐えるのか
といったところになるだろうと思います。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年06月30日
怪しい物体? -「キ」の字のモノ試作 1 -
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
読者の皆様の大多数は一般のキャンプ場をご利用の事と思います。
幸い私達は遊び仲間(TOMIさん)の私有地(物置き小屋付き)を使わせて頂いてますが、
「偶には河岸変えようぜ」なんて時もあります。
↑ 某年秋の河原キャンプ 車は私の当時の愛車「初代ジムニーシエラ(JB31W)」
テントは米軍放出品の「8人用モノポール」(TOMIさん所有) 重いです
普段は現地に置かせて貰っている物も運ばなきゃいけません。
そう、「積載量の限界」という大問題に直面するのです。
(今の車はJB43Wシエラ やはり小さい )。
私達は基本「皆で持ち寄り&助け合い」というスタイルではありますが、
「皆に甘えっぱなし」ってのも私の美学に反します。
てな訳で装備の「軽量・コンパクト化」の必要が生じました。
とは言ってもテント(鹿印寝るだけドーム)やシュラフ(ナンガ・ドイター)は
小型化の限度に達しています。
ので、こんな物を作る事にしました。
某月某日YOSI君工房にて
私 「っつー訳でモノポッド(テキーラ)テーブル作りたいんだけど」
YOSI 「あれはあれで結構複雑なパラメータが絡んでると思うんだ」
私 「脚と横棒と板の《構造上の強度》や対地角等の話だな?」
YOSI 「そう。形にしてみないと評価のし様が無いわアレ。で、コンセプトは?」
私 「軽量、高剛性」
YOSI 「垂直脚か?・・・わかった、やってみよう。」
↑ YOSI君工房の端材 400×300×12(mm)の合板と13mm径×210mmのステンレス管
及び22mm径×1040mmのステンレス管(水道管の模様)
↑ 13mm管にマーキングして
↑ マークに合わせて削り(所謂「開先を取る」)
↑ 点付けで溶接し位置決め
↑ 位置きめ続き
↑ 反対側にも(此処がポイント)
↑ 仮止め完了(昔の電信柱?)、「キの字」の出来上がり
↑ 位置が決まったら本付け
↑ しっかり取り付けます
編集作業に時間が掛かる為今回は此処迄、続きます。