2020年03月15日
出番の無い貰い物 ② -謎の多徳ナイフ-
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
今回は「そのままでは使い難いナイフを何とかしよう」とした
苦闘の記録です。
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2017年の「関市刃物まつり」、某ディーラーさんにて
「お越しのお客様全員に進呈しております」
と頂いたツールナイフ

一目で判る「Swiss Army」のコピー品

「Se-Ba」ってのがブランド名か?製造国等の表記は無し

開いてみる ツール構成は左から時計回りに
① 缶切り(ウェンガータイプ)
② ブレード(やや箆状、好みでないシェイプ)
③ 鋏(ヴィクトリノックスタイプ)
④ ドライバー(マイナス)兼栓抜き
⑤ ドライバー(フィリップス)
⑥ 爪やすり
⑦ コークスクリュー
①、④、⑦ は本家スイス製と比べると随分華奢な印象

反対面 シェル(貝殻)のインレイがあるが、隙間が気になる
この辺で朧げな記憶が浮かんでくる
「昔ナイフマガジンか何かに載ってなかったか・・・?」
そして気になり出すと際限なく粗ばかり見えてくる

ブレード ネイルマーク(爪掛け)が普通と逆の面にある
右手親指の爪を掛けて開く私には頗る勝手が悪い
一瞬「左利き用か?」とも思ったが、
他のツールのネイルマークは反対面にある、何故?
キック(研ぎ減り等で刃先が露出した際調節する為の削り代)も無い
デザイン(設計)した人物は素人か?

比較用に「Victorinox Camper」
ネイルマークの位置はこちらが一般的

(参考 Gerber FS-Ⅲ)
矢印の指し示す部分が「キック」
砥ぎ減ってポイントが露出したらここを削る

収納時ブレード側面がライナー(フレーム)と接触しており、
開閉時擦れる為ネイルマーク付近に傷がある
設計の不備か加工精度の低さか・・・

ブレードはライナー式のロックが付いているのだが、
私の(写真右)物は力を入れて開かないとロックバーが掛からない
品質管理はどうなっているのか?
(写真左の物はYOSI君より拝借)

青ペンの先「ロックしている」 赤ペンの先「ロックしていない」

サイズ的には使い勝手の良さそうな鋏なのだが

困った事にこれが「切れない・・・」
ピボットのカシメが甘い上に刃の反り(左右)が無い為

余りに腹が立ったので力尽くで反らせる

何とか「多少マシ」にはなった
が、カシメが甘い(ガタがある)刃元近くでは切れない

今一つ気に入らなかったブレードも削って整形したが・・・

フィリップス(+)ドライバーを開くと、

ポイントが僅かだが出っ放しになる事が判明
しかもキックが無いので引っ込められないし、
研ぎ減りすれば更に露出が大きくなるのは明白
弾みで怪我でもしたら詰まらないので本品は「封印」と決定
「折角頂いたのに使える物に出来なかった・・・」と
徒労感に苛まれた私であった
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当記事は貰い物にケチをつけるのが目的ではありません。
しかし良くない物を「良くない」という事も時には必要でしょう。
尤も「売り物になるのなら無料で配ったりはしないよな」と、
今となっては思うのでした。
今回はこの辺で、
それではまた、まろ(仮)でした。
注)現在同ディーラーさんの取扱い品リストにこのブランド名は見当たりません