2020年09月22日
怪しいストーブ
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
連休を如何にお過ごしでしょうか(お仕事の方、お疲れ様です)?
私と仲間達は、やっと今年初のキャンプを行いました。
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昔、誰かが言った 「塊肉炙って食いたい」
賛同する者は多かったが良い手段が思いつかない
焚き火台(半割りドラム缶)の上に水平軸を渡し、
人力で回す機構を試作したのはYOSI君だった。
炭を熾し、肉を回し、火の通った所を各々で削いで食すのは
なかなか得難い体験ではあったが、不満は残った
曰く、「加熱ムラが起きる」
曰く、「灰が掛かる」(「味の内だ」との反論もあったが)
曰く、「肉を回してると熱いし、その間何も出来ない」 etc・etc・・・
数年後、別の誰かが言った 「塊肉炙って食いたい」
YOSI君が応えた 「道具製作中」
そして、「ソレ」はやって来た
↑ 写真左が現行の改良型(常設仕様)、右の焚き火台もYOSI君作
本機の特徴は燃焼室(火皿)が複数個所に設定可能な事
↑ ピザ、グラタンなら加熱は上下から

↑ 煮物・揚げ物なら下から・・・
(手前の筒はブロアー、勿論YOSI君作)

↑ 普通に「薪ストーブ」としても使用可能
え、「塊肉はどうした」って?
仕込みが終わった様なので焼きに掛かる事にしよう

↑ 牛腿肉(約2Kg)に下味を付けたら付属のステンレス串を・・・

↑ 「なるべく」バランス良く通し

↑ 燃焼室を奥に立てたストーブにセットして、
「秘密の回転ユニット」を起動

(この写真はイメージです)

↑ 焼けた所から削いで削いで(ナイフ&フォークは彼と私で製作)
「加熱不十分」に備えてのガス台(二号)は幸いにも出番無し
しかし・・・、
食べるのに夢中で焼き上がりの写真撮ってないぢゃないか
まあ、道具を語るブログなのでこれでお許し願うことにしよう。

↑ 三枚目の写真のフライドチキン、
撤収前に食べる物ではない、酒が欲しくなる(笑)
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今回もお付き合い頂き有り難うございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
追記)
台風シーズンになりました、接近中のものもあります。
皆様もどうぞお気をつけて。
2020年05月04日
こちら「YOSI君鉄工所(仮称)広報室」 ②
皆様こんにちは、
「YOSI君鉄工所(仮称)」へようこそ。
広報担当のまろ(仮)です。
昨日の続きです。
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CB缶用四連ブースター、逆止弁内蔵で一缶から使用可
でもガス出口側ネジのピッチが特殊らしく、
合ったのは壊れたOD缶用トーチだけだとか
加工して取り付けたカプラーに繋がるのは6mm径のホース

マイクロカプラーで混合器(真鍮の部品)と繋ぐ
―「電動エアガン」が出る迄は「ホース付きガスガン」が主流だったな―
等と回想(サバイバルゲームの話)
「燃料液出し」を前提にしてはいないので缶は直立で運用

バーナーに点火、混合器からの空気取り入れ量が不足気味
調整幅が小さかった模様

「取り敢えず何か焼くか」と「鶏ハムの燻製」を投下

市販の冷凍ピザ生地(19cm=8インチ弱)に具材をトッピングし、

オーブンにも投入

加熱すること7分程、

「おう、焼けてる」

試食タイム
結構いけるが車の為酒は飲めず
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構造としては間違っていないことが確認できました。
改良に着手します(YOSI君が)。
「YOSI君鉄工所(仮称)」シリーズは不定期ですが続きます。
それではまた、まろ(仮)でした。
補記)
当記事で紹介した工作は個人で楽しむ事を目的としたものです。
2020年05月03日
こちら「YOSI君鉄工所(仮称)広報室」 ①
皆様こんにちは、
「YOSI君鉄工所(仮称)」へようこそ。
広報担当のまろ(仮)です。
以前から計画していた「可搬式ガスオーブン」、
試作一号機が出来ました
正面からでは分かり難い、アングル変更
↑ 正面上より
↑ 背面上より
焼き物とオーブン料理を同時に行うのが目的
CB缶四連ブースターは火力目的ではなく、
長時間の使用に備えたもの
寸法(W/D/H)は270×270×180mm(約)、
ピザなら直径10インチ(≒250mm)以下の想定
因みにガス回路を外して炭での調理も可
本体は工具なしで分解可能
組み立ての手順は
底から脚と側板を立ち上げる(この空間がオーブンになる)

バーナー受け金具を付け

このフレキ管がバーナー、流石試作品


二分割の側板を装着

この板はバーナーカバー(汁避け)

オーブンの蓋は引っ掛けるだけ

オーブン部の天井、この鉄板がバーナーに炙られて空間を加熱する

網と混合器を付けて組み立て完了、後はガスを繋ぐだけ。
編集の都合により今回はここまで、続きは近日中に。
それではまた、まろ(仮)でした。
補記)
当記事の工作は、あくまで個人で楽しむ為のものです
また、YOSI君の工房は塩素による空間除菌が施されています。
2019年12月14日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ④
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
少々間が開きましたが前回の続きです。
エスカレートした重量級刃物、やはり行き着く果ては「コイツ」でした。
ご覧の通り「薪割り斧」ですが、一般的な物とはちょっと違います。
斧頭部を拡大、実は一般的な「鍛造品」ではないんですね。
これ、YOSI君が鉄板を溶接して作ったんです。
製作時の写真が無いので段ボールで手順、部品類を再現してみました。
(大雑把なので厚み等のスケールは不正確です)
↑ まずラフ図を描きます、この図から各部品の寸法を割り出して、
↑ 切り出した部品達
A 最後にエッジになる部分、焼き入れ出来る鋼材(S45C 5mm厚)を使用
B-1・2 刃体の両側面(SS400 5mm厚材)
C-1~3 補強リブ 2・3は開口部を塞ぐ役割も(同上)
D・E 櫃(柄の入る部分)の前後(SUS304 20×15mm) Dが長いのは柄の保護の為
↑ AとC1(切り込み入り)を仮止め(スポット溶接)
↑ それをB1・B2で挟んで仮止め、刃先だけ三層になります
↑ Dを仮止めしたところで本溶接、
ウェルダ-(発電式溶接機)を起動し大出力(200V×20A=4Kw)で各部品を止めます
↑ E、C2、C3 の順で溶接して凡その形になりました、
更に刃先等の細部を整形して熱処理(焼き入れ・焼き戻し)し、柄をはめて完成です。
延べ作業約6時間(焼き戻し冷却時間を含まず)程でした。
現在耐久試験五年目、今のところ問題は発生しておりません。
今回はこの辺で、お付き合い頂きありがとうございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年11月20日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ③
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
先ず前回紹介の「長柄(両手持ち)」のコンセプトについて補足します。
①全長を伸ばすことで振った時の先端の速度を上げる
②「両手持ち」で力と制御が両立できる(片手での使用も可能な重量に抑える)
③刃体をより鋭角にして刃物としての用途を拡充する(緊急時の包丁等)
それによるデメリットは
①長い分邪魔になり易い
②(人によっては)凶器に見える為持って行ける場所が限られる
といったところでしょう。
で、ここからが本題。
両手で持てる最小限の柄に大重量の刃を組み合わせたらどうなるか?
YOSI君に相談します
Y) こんな廃材 ↓ あるけど使ってみます?

SCS6材のスリーブ 10mm厚250mm径(工作時は筒だったけど使い減りしてます)

向きを変えて撮影、長い間放置された為か若干錆びが・・・
JIS/SCS6はCr11.5~14.0%のマルテンサイト系ステンレス鋳鋼、
炭素系鋳鋼ほど脆性は高くありません
5年以上前のことで写真はありませんが、必要な分を切り出してから
加熱して叩き伸ばし(曲面を平面に)、「焼鈍し」してから削ります。
で、出来たのがコレ(柄は削り直し中)

刃体長240(刃長210)mm、幅65mm、厚さ9mm
柄長250mm(鶴嘴用樫材)、重量1300g

「中華包丁」との比較(表)

同じく裏、「漉き=凹面」の中に叩いたときの槌痕が

断面形状は「両手鉈」を踏襲
「バカな物を作った」とは思いますが後悔はしていません
でも結局「アレ」が欲しくなるのです・・・
何を使っても「一撃」で割れる保障は無いんですけどね。
まだ続きますが本日はこの辺で
お付き合い頂き有り難うございました。
2019年11月12日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ②
皆様こんばんは、まろ(仮)です。
前回の続きです。
YOSI君の「中華包丁」を見て、気になった点を質問。
私) 「材料の厚さ何mm?」
Y) 「10mmだよ」
私) 「叩いて伸ばした(6mm迄)の?」
Y) 「叩いた叩いた(笑)」
私) 「材料まだある?」
Y) 「あと(同じもの)3~4本分なら」
私) 「ワシにも作って、ラフ図描くから」
Y) 「わかった、やってみよう、・・・面白い(変な)モン考えたねぇ(笑)、
でも 細部の仕上げは自分でやってよね」
私) 「当たり前だ、一番楽しいとこ人にさせられるかよ(笑)」
で、出来上がったのは
「長柄(両手持ち)鉈」、熱間鍛造整形 部分(刃側のみ)焼き入れ
刃長、柄長共に約300mm
幅は元(柄側)50mm、先70mm 厚さは元5mm、先7mmと末広がり(逆テーパー)
重量980g 、希望通りの怪しい(笑)鉈です
「中華包丁」と比較、細く長いですね

一番重視したのは断面形状、市販品より広い砥ぎ幅(小さい刃角)と
ロールド(凸面)エッジ、鋭利さと刃保ちの両立が目的です

先が厚い刃体
部分焼き入れ(刃側のみ熱処理)なので棟には槌目を入れてみたり

刃裏(スキ=凹面あり)の平面を出して(ついでに磨き)

刃表も磨きまくったりして、
18年間キャンプのお供として欠かせない道具となっています。
が、重量級刃物熱は更にエスカレートするのです・・・。
まだ続きますが本日はここまで。
お付き合い頂きありがとうございました。
2019年11月11日
「一撃」の快感 -重量級刃物という選択肢- ①
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
霜月に入ったとか言ってる間に立冬も過ぎました、本格的に焚き火のシーズンですね。
今回からは焚き火に欠かせない薪割り用刃物の話です。
と言ってもタイトル通り〈バトニング専用〉の刃物は出て来ません、お許しを。

発端は2001年にYOSI君が作った角鉈
鋼材S45C、鍛造、長さ・幅・厚さは 200×80×6mm(約)です。
S45Cとは炭素量0.45(±0.03)%の炭素鋼で、機械、構造材に多く用いられます、
熱処理硬度は低めですが「割れ・欠けし難い」という利点があります。
(ナイフには余り向きませんが、同等の鋼材で鉈を打つ鍛冶屋さんはあるようです)
―余談ですがSP社の鍛造ペグは「S55C」だそうです(SP社HPより)―

一般的な鉈より幅広の為仲間内での呼び名は「中華包丁」です(笑)。

刃先を拡大、幅が広い分重量があり、10~15cmの針葉樹なら苦労なく割れます。
尚、写真奥の薪は斧(後日公開)で割ったもので、鉈の出番はこれからです。
また、台になっているのは冗談半分で作ったスウェディッシュトーチ(SP印風)で、
薪割り台ではありません、念のため。
次回はこれに啓発されて私がデザインした物を紹介します。
それでは今回はここまで、
お付き合い頂きありがとうございました。
2019年09月23日
「キの字」その後
皆様こんばんは、まろ(仮)です。
お彼岸の三連休に予定していた遊び仲間とのキャンプですが、
土曜に仕事に駆り出されるメンバーも多く台風の接近もあり、
「これは無理か?」と思っていた土曜の朝、
「日月ニテ決行、雨撤収ハ覚悟ノ上集合セヨ」との
幹事からのメールに慌てて用意した私です。
皆より少々遅れて現地入りした当日昼、乾燥撤収など望むべくもないので、
荷物は酒と食べ物と灯火の車中泊モード。
しかし、「アレ」のフィールドテストをせねばなりません。

「キ」の字テーブル+(Plus)です。
天板(12mm厚合板)の負荷軽減の為、ランタンの搭載を見直しました。
ハンマーは1100g≒2.5Lb(ポンド・1Lbは凡そ450g)を選択。

折角のパイプ脚、オプション(13mm径ステンレス管)収納に使うことにして

13×1000mmのステンレス管に曲げた6mm鉄棒を挿入、
22mm径の主脚はオーバースペックなので「もう一仕事」させましょう。
当初計画のオプション「ランタンハンガー」です。
「軽量化より利便性」を選択しました(重くなる一方ww)。

ペトロマックスHK500にコピー品バタフライの傘、何故かしっくり決まりません

しかしコールマン639C700に被せてみたら・・・、

「何の冗談ですか?」と問いたくなるジャストフィット
「個体差なら奇跡」の「似非Big Hat」です(爆笑)
天板には「滑り止めマット」を敷いてみました(ワックス掛けたら滑るww)

日没後に点灯、降り出したので天板は撤去
どうやら使い物にはなりそうです
今朝は予報通りの雨の中、八時半に撤収作業を終え、帰宅しました。
今回もお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年07月11日
簡単テストレポート
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
昨日仕事が定時で終わったので「キの字テーブル」のテストをすべく
市内の某河原へ行きました。
「キ」の字と椅子、高さの比較に(メジャーを忘れた為)並べてみました
↑ 地面はこんな感じ、草の生えた砂礫地(河口まで数Km)です
↑ 地面に200mm程打ち込みました
↑ 取り敢えず天板をセット、使ったのは玄翁(570g) 此処まで5分程
↑ 5リットルの水を乗せてみましたが転倒の気配は無し
↑ アングルを変えて撮影、傾いているのは水平が出てない(適当に打ち込んだ)から
↑ 一度抜いて向きを変えました、今度は天板の水平は出てるかな?
↑ 椅子に座って撮影、もう少し(50~100mm)打ち込まないと使い難い(高い)かも?
30分程度の試験でしたが感じたのは
1)主柱は20mm径で充分(耐荷重量5Kg程度なら)
2)打ち込みには2ポンド(約900g)以上のハンマーがあると楽
3)回り止めはあった方が良い
といったところです、どう工夫しようかな?
お付き合い頂きありがとうございました。
それではまた、まろ(仮)でした。
2019年06月30日
怪しい物体? -「キ」の字のモノ試作 2 -
皆様こんにちは、まろ(仮)です。
「モノは試し」と始めた「単脚(テキーラ)テーブル」作りですが、
YOSI君の溶接作業と平行して天板加工の準備もしておりました。
↑ 予めマーキングしていた位置にホルソーで穴開けし
↑ 「切り取り線」を引いて
↑ カットし、出来た切込みに
↑ 主脚と横棒が嵌ります
↑ 少し上からのアングル 横棒は溶接で狂う(曲がる)ので叩き直してあります。
↑ 先端には「V字の切り込み」を入れ
↑ 叩いて絞り込み
↑ 溶接して形を整えます
↑ 天板の嵌合部には穴を開け・・・
抜け止めを施しました、
これで、「ほぼ垂直に立てられるモノポールテーブル」が出来た筈なのですが・・・、、
フィールドテストの予定だった7月のキャンプは仕事で欠席となった為に、
評価できるのは9月のキャンプ以降となりました。 〇丁乙
―評価のポイントとしてはー
1) 垂直に近い姿勢維持の為にどれ程(何mm)打ち込む必要があるのか
2) 22mm径のパイプを土中に打ち込むのにどれ程の労力を要するか
3) 天板(12mm厚合板)がどれだけの重量に耐えるのか
といったところになるだろうと思います。
それではまた、まろ(仮)でした。