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Posted by naturum at

2019年05月30日

刃物は人を殺さない (写真なし)

 皆様今晩は、まろ(仮)です。

 記事にすべきか迷いましたが黙っていても良いことはないと判断しました。

 先日川崎市で痛ましい事件が発生しました、ご存知ない方はおられないと思います。

 集団登校の集合場所に「刃物を持った人物が現れ、十数名を殺傷し、自らも命を絶った」事件です。

 何の罪も無く、抵抗も出来ない幼い子供達に一方的に兇刃を振るった挙句自死した犯人には憤りが尽きません。

 

 犯人が何に悩み何故凶行に及んだかは判りませんが、

 弱者を巻き込むんじゃねえよ!! っつうか犯罪に刃物使うな!!!  

 「秋葉原の事件」でもそうでしたが、

 お前が手にした刃物は「人を助ける道具」であって「傷付ける」道具じゃねぇ!!!

 怒りで爆発しそうです。

  

NRA(全米ライフル協会)は、「銃は人を殺さない(殺人に銃を用いる人が居るだけだ)」
と主張していますが、同意せざるをえません(NRA好きじゃないんですが)。

異論をお持ちの方も多いでしょうが、「道具はユーザーに従う物だ」と私は思っています

楽しい話で無くて御免なさい、でも言わずにはいられなかったんです。

  

 ではまた、まろ(仮)でした。   




  

Posted by まろ(仮) at 21:00Comments(6)刃物・ナイフ

2019年05月21日

「伝説のブレード」のキットナイフ? -Old Gerber(刃だけ)- 2(終)

  皆様こんばんは、まろ(仮)です

  縁あって我が家にやって来た「Old Gerber HS(通称ハイス)ブレード」。


  組み立てる前に加工を何箇所か

  1)タング(中茎)を延長してブレードの露出部を長くする(4mm程)

  2)ハンドル下部前端をカット

  3)2でカットした前面に合う様ヒルト(金具)を曲げる

 

  曲げる前の金具、右側に薄っすら「(BY) GERBER」の刻印が残っています。



  溶接で延長したタング、今回もYOSI君に手(と工房)を借りました、いつも有り難う。

  刃(エッジ)は全くの未加工ですが、めっき部保護の為テープを巻きます。


  ハンドル(タング溝延長&カット済み)を合わせてピン穴開け。

  ここでYOSI君から提案、 「延長したタングの後端に隠しピン入れたら?」

  即採用となりました。


  二液式接着剤でハンドルを貼り合わせ(ピンも通しておきます)、


  接着剤が硬化したらピンをかしめて出っ張りを削り取ります。

  後は握り具合を確かめながらハンドル(キャンバスマイカルタ製)を削り、


  小刃を研いで完成、用途はキャンプでの肉用包丁(狩猟はしないので)です。

  サイズ比較にオピネル#12(野菜用)と並べてみました。

  

  キャンプ用に限らずキッチンにも欲しくなります、「流石キッチンナイフから始まったメーカー」。

  「シース(sheath=鞘)どうしようかな?」と考えつつ3年余、未だ紙(仮)鞘のまま(笑)。 


  今回はここまで、お付き合い頂き有り難うございました。

  

  

Posted by まろ(仮) at 20:00Comments(4)刃物・ナイフ

2019年05月21日

「伝説のブレード」のキットナイフ? ーOld Gerber(刃だけ)ー 1

   皆様こんばんは、まろ(仮)です。

 東海在住の刃物ヲタが若かった頃、毎年楽しみにしていたイベント「関市(岐阜県)刃物まつり」。

 浮世の柵に足が遠のいていた2015年、凡そ10年振りに行きました。

 「関アウトドアズナイフショー」や露店巡りもそこそこに向かったのは「G.SAKAI」。

 昔、「気になるもの」があったのです。

 「まぁ10年以上も経ちゃ売り切れてるだろうな」と思いつつ、工場前にあるテントへ。

 毎年ここでは「ジャンクセール」が行われているのです。

 群がる人を掻き分けセールのテーブルへ・・・、

 「あった!マジかよ、ああっ女神様っっ!!・・・(狂喜乱舞)」

 手に入れたのは「Gerber Shorty」のブレードとヒルト(金具)。

 米国ガーバー社の商標権売却(1987年)以前の品、所謂「Old Gerber HS」です。

 HSとは「ハイスピード(ツールスチール)」で、鉄工ドリルや旋盤のバイトに用いられ、

 同社はこれに分厚い「無孔質クロムめっき」を施してナイフの材料としました。

 故、大藪春彦氏や所ジョージさんが絶賛した「伝説」そのものです。

 とはいってもめっき不良(傷)でジャンクセールに出てたんですけどね、

 どうせ実用ナイフにするので細かい傷など気になりません。

 確認したいことがあるので社員の方を探すと丁度社長さん発見。

 私「すいません、これのタング延長したいんですが、普通に溶接して大丈夫ですか?」

 社長「短時間で済ませば(過熱しないように)大丈夫だよ、折角だしハンドルも持って行きな」

 「ブレード(ヒルト付き)だけ」の筈が「キットナイフ」となりました、有り難や。



 

 かくして我が家にやってきた「Old Gerber(刃だけ)キットナイフ」、

 G.SAKAIで組み立てた正規品は「ファスナーズインターナショナル」社が販売したと記憶。

 次回で組み立てますが、へそ曲がりなので「素組み」は致しません。

 文章ばかり長くなりました、何卒ご容赦を。 

  それではまたお付き合い下さいませ。

  

Posted by まろ(仮) at 17:00Comments(0)刃物・ナイフ

2019年05月19日

で、実のところ・・・?     オピネル雑感(写真無し)


  こんにちは、まろ(仮)です。
  
  前回まで6回に亘って「オピネル改造の記録」を掲載してまいりましたが、四日間で400名様に迫るPV に正直戸惑っております。
  オピネルって本当に人気あるんですね。
  反面、「オリジナリティーより使用感向上の為の改造」を扱った記事であることを考えると、
  「ひょっとして、皆さんお手持ちのオピネルに満足されてないのかな?」などとも思ってしまいます。
  勿論私は「不満があるから改造する」んですけどね(「オピネルだけがナイフじゃないよ」と言いながら)。

  そう思いながらも結局使ってしまうのがオピネルのナイフなんですよね(笑) 


    全くの与太話にお付き合い頂き有り難うございました。 

  

Posted by まろ(仮) at 15:02Comments(2)刃物・ナイフ

2019年05月17日

ピンのかしめ~完成 -オピネルのナイフ- ⑥(終)

  皆様こんばんは、まろ(仮)です。

  ピボットピンのかしめ作業を行って完成の予定です。

  用意したのは「叩く用」と「金床代わり」の二つの金槌と鑢(ピンが長すぎた時に使用)。

  机の上だと跳ね返って捗らないので本当なら基礎のしっかりした場所で作業したいところです。



  ピンの縁を軽く「コツコツ」と1~2周


  少し広がったら力を強めてもう1~2周、抜け防止なのでキノコ状に広がればOK。

  反対側も同じように。


  両側の出っ張り具合を確認、出過ぎているとリングを回す時に中で引っ掛かります。

  リングを装着して動作に異常がなければ・・・、

  めでたく完成です♪ ブレードはヘアライン風仕上げ、機械が欲しい・・・。


  ブレードもほぼセンターに収まっています。

  第二回でハンドル内部(タングが入る部分)を削る際、ブレードが収まる部分と並行にする」

  と書きましたが、目指した通りの仕上がりです。

                       

 判り難いかも知れませんが、ナイロンワッシャーにレーザー光を照射しているところです。

 ワッシャーを挟むことでタングとハンドル内が接触しないようになっているのがお判り頂けると思います。

 これで多少伸縮しようが動作に影響はないはずです。


  全6回に亘ったオピネルの話はこれにて終了、お付き合い頂きありがとうございました。


  -補記-

  このナイフは縁あって某ブロガー様の許へお嫁に(?)行きました。 

  

Posted by まろ(仮) at 20:01Comments(6)刃物・ナイフ

2019年05月17日

組み立て   -オピネルのナイフ- ⑤

  皆様こんにちは、まろ(仮)です。

  前回の記事の作業から凡そ四ヶ月、油の滲みも止まりました。組み立てることにします。

  記事にはありませんが、ブレード側面の研磨も終っています(撮影してると作業が進まない為割愛)。




  揃った部品(手前)と工具(奥)といってもプライヤとピンセット(押さえると開くタイプ)




  
 まずハンドルにボルスター(口金)を被せ、ピンを通します、これで双方の穴位置が決まりました。
    ピン(3mm径真鍮棒)は25mm程に切ってあります。



   ピンを途中まで抜き、ワッシャー、タング(ハンドルに入るブレードの一部)ワッシャーの順にピンを通します。
  (写真はタングまでピンが通り、二枚目のワッシャーを入れる前の状態)



  もう一方のワッシャーも入れます。少しキツイくらいが丁度良い(完成時に)ので慎重に(ズレないように)入れます。
  何度か「やり直し」になったのはここだけのヒミツ(笑)。
  刃引きしてあるとはいえ、エッジ部には注意して作業します。



  何とかピンが通りましたので、何度か開閉して問題がないか確認します。

  次回は「ピボットピンをかしめて完成」となります。

  

Posted by まろ(仮) at 20:00Comments(0)刃物・ナイフ

2019年05月17日

「更に奥まで~含浸しちゃうぞ~」 -オピネルのナイフ- ④

  おはようございます、まろ(仮)です。

  前回、今回は「木製のハンドルに如何にして乾性油を浸み込ませるか」が主題です。

  で、結論「含浸しよう(タイトル通りですね)」

  友人(工作の師匠)YOSI君の自宅兼工房へ


  


  簡易「真空含浸装置(私発案、YOSI君作)」です、ステンレス(SUS304)管に栓と複数のバルブが付いています。

  管内にハンドルと荏胡麻油を入れて密閉してから右の「空調工事用ポンプ」で真空になるまで減圧し、

  バルブ(上左)を開いて大気圧で芯まで油を浸み込ませようという計画です。



  先ずは乾燥重量の測定、含浸後の重量と比較すれば何gの油が浸み込んだか分かります。




  圧力計が0を示したらポンプを停止、バルブを開放します、容器内は瞬時に大気圧に戻ります。

  容器からハンドルを出し、再度重量を測ります、勿論下敷きの重量は予め除いてあります。



  重量の増加は6g、荏胡麻油の比重をサラダ油並み(約0.92)として、6.5cc程が浸み込んだ計算です。

  「後は滲み出る油を拭き取りつつ磨く数ヶ月だな」などと思いながらの片付け中、
  
  「あれ、(ポンプ油の)液面上がってねぇ?」とYOSI君の声。

  どうやら減圧した際に沸騰した「荏胡麻油の揮発成分」が、ポンプ油の中で凝縮した様です。

  「真空になった容器に、大気圧で油を圧し込む」のが正しい手順の様です、勉強しました。
 
  (荏胡麻油を吸ったかも知れない)ポンプと圧力計の洗浄が、当日一番大変な作業でした(苦笑)。

  次回は組み立て作業(ピボットピンを通す迄)を予定しております。  

  

Posted by まろ(仮) at 05:00Comments(0)刃物・ナイフ

2019年05月17日

乾性油を浸み込ませる -オピネルのナイフ- ③

  
   今晩は、まろ(仮)です。

   今回は一番の山場、「ハンドルに乾性油を浸み込ませる」です。

   何故乾性油を浸み込ませるのかを、「乾性油とは何か」からご説明します。

   乾性油とは大雑把には「酸化によって硬化(樹脂化)する油脂」です。
    (亜麻仁油・荏胡麻油・胡桃油・桐油等の植物油脂が有名ですね)
     
   「乾性油を浸み込ませ、硬化させることで水の浸入を防ごう」という発想です。
     
   どなたが考えたのかは知りませんが、十年ほど前には「某・巨大掲示板」で語られていました。
    
   ある人は「何度も塗りこむ」、別の人は「漬け込む」等々・・・。
       因みに「不乾性油(オリーブ油等)では硬化しないので効果は期待できない」と結論付けられていた筈です。

   私が初めて試したのは2013年頃、「#12 INOX」です。





     ↑
       #12 組み立て前(加工後)の写真



       ↑
     荏胡麻油とハンドルを密閉袋に入れて 



           ↑
  細かな気泡が「出なくなるまで」熱湯で湯煎して放置(冷める過程で油が浸み込む為)します。
 冷めたら取り出して陰干し(滲み出す油を拭き取りながら)数ヶ月、油が滲んでこなくなったら完成です。
  
ハンドル表面近くの油が硬化していれば不透水層になっているはずです。
    (切って断面をみれば良いんでしょうが、テストピースまでは作りませんでした)

  で、完成品がこちら ↓

   

  乾性油を浸み込ませた分重くはなりましたが、概ね満足な仕上がり、
  丸洗いできるので、キャンプでは野菜用の包丁に使っています。

  今回はここまで、次回は続編、「更に奥まで(仮)」ですが、その前に
   注意事項です 
  「乾性油を含んだ布は、丸めて放置すると『発熱・発火』の危険があります」

    充分注意の上お取扱い下さいませ

           それではまた次回。


  

Posted by まろ(仮) at 00:00Comments(0)刃物・ナイフ

2019年05月16日

分解~ハンドル加工  -オピネルのナイフ- ②

  今晩は、まろ(仮)です。

 今回はオピネルのナイフを分解して、ハンドルを加工します。

 先ず「刃引き」(刃を削って切れなくすること)しておきます、ポイント(切っ先)もカバーした方が良いですね。

 分解の第一の関門は『リング』です、「ロックした状態から強引に開いて外す」等と良く見かけますが、

 「危ないので止めて下さい」

 と声を大にして申し上げます、ナイフが破損するだけならともかく、怪我したらつまらないですよ。

 ではどうするか?至って簡単、「スナップリングプライヤー等の工具を使いましょう」
 

 写真上の赤いハンドルは「Eリングプライヤー」、握ると爪が開く工具です、 ホームセンター等にあります

 リングが外れたら第二の関門『ピボットピン』です、鑢(グラインダー)でカシメ部を削り、反対側へ抜きます。

 ピンは短くなって再利用不可なので真鍮棒で新調します、#9~#12は3mm径で共通です(役に立たない豆ww)。


  めでたくバラバラになったのでハンドルを加工します。

   

 #240のペーパーがロールであったので蒲鉾板に貼り付けておきます(出番は少し後)

 

 

 先ず 塗装をすべて剥がします、特に木口(こぐち・木の繊維を垂直に近い角度で切断した面)は念入りに。

   

 塗装が剥げたら板の出番、側面を後ろに向けて薄くするのが私の好み。

 この過程でピボット部を1mm弱広がるように削ります(0.5mmのナイロンワッシャーを2枚組み込む為)。

 理想は刃が収まる部分と並行にすること。



 整形完了。後端上側尾鰭状の突起は削り落としました、もう開閉が渋くて「コンコン」することはないので。

 ここ迄の作業時間は30分程、ブナ材は軟質なので削るのにさしたる苦労はありません。

 ソングホール(Thong hole 紐通し穴)が必要ならこの時に開けます。
 
  ここで一度「仮組み」をして、ワッシャーの入るスペースの有無を確認します、

 狭すぎたら削り、広すぎたら組み立て時にスペーサーでも挟みましょうかね。

  今回はここまで、次回は「乾性油を浸み込ませる方法」をご紹介します。

  

Posted by まろ(仮) at 20:00Comments(0)刃物・ナイフ

2019年05月16日

貴方は改造する?しない?  -オピネルのナイフー ①

  皆様こんにちは、まろ(仮)です。

 アウトドアを嗜む方でご存知ない人はいないであろう「オピネル」のナイフ。
価格の低さ、素朴な造り、薄めの刃、バリエーションの豊富さもあってか人気の模様。

 一方で、「ピボット(可動軸部)がキツくて開閉できない」、「新品のままでは切れない」という声も聞かれます。

 ピボットがキツくなるのはご存知の通り「ハンドル材(ブナ)が吸水して膨れる為」、日本はフランスより湿度が高いですからね。
 国内向けの国産刃物は大半が出荷前に研がれていますし、フランス人は私達ほど鋭利さを求めていないのかも知れません。

 何でそんな話をするかといいますと・・・、
 「別にオピネルでなくてもイイんじゃない?」
 と私自身が思っているからです、日本は世界的刃物生産国ですし良い刃物は身近に溢れています。
 
 「ならお前オピネル嫌いなのかよ?」と思われた貴方、此処からが本題です。

 ネットの世界を徘徊していると、様々な方、オピネルと出会います。
曰く「オリーブオイルに漬けた」、曰く「乾性油でなきゃ駄目」、曰く「乾性油漬けは最悪、手など加えるな」etc etc・・・。

「本人が納得の上で楽しんでるならいいじゃん」と思う反面、「余り意味なさそう」とか「危ねーよそれ」と思わされる記事があるのも事実。
 
 ならば「私にとっての快適なオピネル」を紹介するのも無意味ではないでしょう(工作好きの言い訳)。



 
 口上が長くなりました、本編に入ります。
 対象はこちら#10 INOX です


 手持ちの#9 カーボンスチールとの比較、光って見えるのはツールマーク(研削痕)の為

 改造の方針は以下の通り
 1) 開閉が常にスムースで、安全であること
 2) 握り易い(使い易い)こと
 3) 見栄えも(出来るなら)良いこと
 具体的作業内容
 1) ハンドル材に乾性油を含ませ硬化させる(水分を吸わせなくする) 同時にナイロンワッシャーを組み込む
 2) 握り易い形状に削る(乾性油を含ませる前に行う)
 3) ブレードはツールマーク(研削痕)がなくなる程度には磨く   
                                         
  

  今回はこの辺で、 次回は「分解~ハンドルの加工」を投稿の予定です
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Posted by まろ(仮) at 12:00Comments(4)刃物・ナイフ